もしお金を返せなかったら…

借金の返済に追われ、家来る取立て人に恐怖し、家庭がめちゃくちゃになってしまう。そんな映画のシーン、一度は観たことがありますよね。観る限り、恐ろしいものです。今ローンを組んでいる方や、消費者金融からの借入返済をしている方にとっては、「もし自分も」と思い特に恐ろしいことでしょう。サラ金へもし返済することが出来なかったら実際の場合どうなるのか。流れにそってご紹介します。


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もしサラ金へ返せなかったら?フェーズ1

きっと読者の想像している様な、強面の取立て人はこのフェーズ1では存在しません。というか、しっかりとした普通のサラ金会社であればその様なことはありませんのでご心配なく。どんなクレジットや、ローンの支払いでも、当日に返済がなければ貸付の会社から借り入れしている本人へと翌日に連絡があります。翌日の入金確認の電話は基本的に女性のオペレーターがかけることになっています。女性のほうが男性よりも取っつき易いからでしょう。もし電話に滞納者が出なかった場合には、折り返しの連絡をするようにと、メッセージを留守電に残します。ここで支払わなければ、その滞納者はサラ金取り立てのフェーズ2へとゆっくりその脚をのばしてしまうことになります。男性社員から連絡が来るのは滞納してから3日目。滞納してもう3日経つというのに連絡も支払いもない人はすでにマークが付けられています。女性オペレーターがするのと同じで、男性オペレーターも入金の催促をそこでします。電話に出なければ留守電が入ります。そのまま滞納者本人からの連絡が全くなければ、数日に一度か週に一度の頻度で、滞納者の自宅へ催促の手紙がサラ金会社から届くことになります。だんだんとサラ金の魔の手が忍び寄ってくる、返せなくて困っている滞納者本人にとってはそんな感じでしょう。電話も定期的にかかってくるのですが、職場にかかってくることは普通のサラ金からはないようです。ヤミ金であれば全く違った話でしょうがね。


もしサラ金へ返せなかったら?フェーズ2

いよいよフェーズ2です。素敵な声の女性社員の素敵な電話には出ない、紳士な男性オペレーターの電話はもちろん郵便にも反応しない、そんな滞納者が行きつく地獄への通過点であるフェーズ2です。1ヶ月以上反応のない滞納者の自宅へとついに取立て人が出向くことになります。この場合、家族と住んでいる滞納人の家ではなくて、ひとり暮らしの滞納人の家がほどんどのケースの様です。やはり家をめちゃくちゃにしてゆくのはサラ金ではなくてヤミ金などのおっかない業者なのでしょう。滞納者が家にいそうなタイミングを狙って出向くこともあれば、取立て人が外出可能な時間帯での訪問など様々ですが、滞納の額に関わらず出向く要です。例え数千円の滞納でも滞納は滞納。わざわざ取立てに行くサラ金業者も大変ですね。さすがに家まで催促されに来られてしまうと大体の滞納者は取立て人をしぶしぶ家に入れる様です。ここまで来ると夜逃げするしかないかもしれません。業者側でない私たちは取立て人の怖そうな顔を想像してしまいますが、世間で言う輩の様な感じではなく、普通の会社員と言った感じです。そして、「私は遅れることなく返済をします」というような誓約書と返済計画書を滞納者は書くことになります。誓約書や返済計画書にサインしても返済出来ない、または、一向に返済しない滞納者はどうなってしまうのでしょうか。その人たちがフェーズ3の世界の住人となる訳です。


もしサラ金へ返せなかったら?フェーズ3

滞納し出してから2、3ヶ月何も滞納者のアクションがなければ、遂にサラ金業者は裁判へと訴えます。滞納者のタイプによって訴え方は変わるのですが、主に2種類。給与差し押さえと金額返金です。差押えの通知は滞納者の職場へも届いてしまうので、それまで必死に隠していても最後にはバレてしまうわけですね。払える金もないのに金額返金を求められたら、滞納者も弁護士を通して色々と対処するのですがそれもかなり大変でしょう。分割払いで長い年月をかけてサラ金業者によって強制的返済の義務が発生することになります。社会的信用は一瞬にして失われてしまいますが、破産をしてしまえばそれまでの滞納金はチャラになるので、破産の申し立てをしようとする滞納者もいますが、サラ金側としては大変不都合なので破産の申し立ても通ることがない場合も少なくありません。フェーズ3にまで使ってしまうと、ほとんど逃げ道はないようですね。何よりもまずフェーズ1に陥ることのないように、どのようなローンも計画的に組むべきでしょう。